スポンサーサイト

上記の広告は90日以上記事の更新がないブログに表示されます。新しい記事を書くことで、こちらの広告が消せます。

  

Posted by チェスト at

2017年11月05日

心筋梗塞日記(10) ドラゴンボールを手に入れた?

心臓リハビリは、運動中の心電図や血中酸素濃度、運動前後の血圧や心拍数の変化を見ながら、徐々に負荷を上げていきます。

初めは病棟の廊下を往復するだけだったのですが、入院7日目の10月22日から、エアロバイク(自転車漕ぎ)が始まりました。

初日と翌日は、20Wの負荷で20分を午前と午後の計2回。

しかし心電図は乱れず、運動前後の血圧も心拍数も特に上昇はしませんでした。

日頃から運動していて、フルマラソンも走っている実力が、そんなところにも現れたと、ワタクシは内心、ほくそ笑んでいました。

・・・後でそれは儚い幻想であったと、現実を突きつけられる事になりましたが。

とにかく、まだまだ負荷はかけられるとリハさんも判断して、3日目(10月24日)の午前中には40Wの30分に、午後には60Wの30分に、負荷は段階的に増やされていきました。

それにしても、リハビリテーション室の中で、窓の外を向いているわけでもないバイクを漕ぎ続けるのも、結構退屈でした。

近い将来には、バーチャル・リアリティで、風景の変化を楽しみながら自転車漕げるんだろうかな、などと思ったりしました。

退屈である事を何の気なしに口にすると、リハさんがリハビリ室に備え付けの「ドラゴンボール」の単行本を持ってきてくれました。

「これを読みながらでもいいですよ」と。

実はワタクシ、昭和48年生まれという世代なのに、「ドラゴンボール」をほとんど読んだ事がありませんでした。

ワタクシのイモウトは結構読んでいて、アニメも録画していたくらいなのですがね。

それには訳があって、早い話が食わず嫌いの一種なのです。

「ドラゴンボール」の前の「Dr. スランプ アラレちゃん」がワタクシにとってあまりに面白すぎて、その後の「ドラゴンボール」が、(連載当初は)テンポが悪く、面白さも感じられず、結局ワタクシ自身が自分から遠ざけ続けてきた訳なのです。

で、30年遅れで「ドラゴンボール」をマトモに読んでみたのですが・・・

・・・いやぁ、面白かったです!

やっぱり鳥山明は天才だと思わざるを得なかったですし、「ドラゴンボール」のいまだに続く人気も納得でした。

危うく「ドラゴンボール」の面白さを知らずに死んじゃうところでしたが、不思議な縁で出会えて良かったです。

そうして、退院までに5巻まで、自転車漕ぎながら読んでしまいました。

リハビリ最終日までの5日間にペダルを漕いだ負荷量は、距離に換算すると36.6km、東海道五十三次で言えば日本橋から戸塚の手前くらいだという事でした。

25日に、心臓がどれだけの負荷に耐えられるかの試験を受けるまでは、そんな感じでリハビリを楽しんでいました。  

Posted by 植野 丈 (吉松真幸) at 15:45Comments(0)心筋梗塞日記