2017年11月06日

心筋梗塞日記(10) 心臓には予想以上のダメージが

リハビリではエアロバイクで結構な負荷をかけても息が上がらず、脈拍も血圧も安定していたので、倒れる前の日常への復帰もあっという間だと自分では思っていました。

しかし、入院10日目、退院の前々日に本格的な負荷試験を行ないました。

心電図、血中酸素濃度だけでなく、血圧や呼吸の状態(酸素と二酸化炭素の量)もリアルタイムで測り、心臓がどれだけの負荷に耐えられるかといった事を総合的に評価します。

リハビリテーションルームではなく、検査室で、呼吸の状態を測るマスクを着けて、エアロバイクを漕ぎます。

エアロバイクは自動的に徐々に負荷が上がるようになっています。

リハビリで60Wの負荷も楽々でしたが、今回の試験でも同様に楽勝気分でペダルを踏みました。

負荷量は、80W、そして100Wへと。

まだまだ息が上がるレベルではありません。

120Wになった段階で、医師から
「どうされますか? まだ続けられそうですか?」
と聞かれたので、(大丈夫です)と合図をしました。

140Wまでくると、心拍数が明らかに上がってきて、160Wをしばらく続けた時点で終了となりました。

ワタクシとしては、160Wのままだったらもっと長時間ペダルを踏めるくらいの感覚でした。

心拍数は上がっても呼吸は楽にできましたし、やはりマラソンで鍛えているだけはあると、そう思っていました。

後で知ったのですが、フィットネスクラブなどでのエアロバイクの負荷は標準で120Wくらいだとか。

しかし・・・後で医師からデータで示された結果は、そんなワタクシの楽観的な見通しを打ち砕くものでした。

いや、マジでショックでした。

結局、心筋梗塞によって心筋が大きなダメージを受けていて、心臓全体の機能もかなり損なわれていると。

有酸素運動から無酸素運動に切り替わる境目が、現状では40Wあたりだと。

40Wと言えば、ワタクシにとっては「えっ、負荷がかかっているの?」という体感なのですが、結局はそのレベルまで心肺機能が落ちてしまっているという事です。

運動の上限は、5メッツ。

これは、ソフトボール、子供のドッヂボール、子供と遊ぶ(ややきつい程度)、荷物を持って階段を下る、に相当するようです。

ちなみに、ウォーキングが3.8メッツ、10分以下のジョギングが6.0メッツらしいです。

それを超える運動は、現時点では控えるように、と。

それほどまでに心臓がダメージを受けていたとは、正直ショックでした。

指宿なのはなマラソンも、来年は子育てとの関係もありパスするにしても、再来年は復帰しようと思っていたのですが、それもどうなるか分からなくなってきました。

40歳過ぎでいくらデータ上は健康でも、20歳ごろの不摂生が後から、こうして効いてきているという辛い現実と、向き合わされる事となりました。

そして翌日、最終日のリハビリでは、エアロバイクの負荷は40Wまで落とされてしまいました。

トホホ〜・・・としか言いようがないです。



Posted by 植野 丈 (吉松真幸) at 19:11│Comments(0)
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