2012年10月03日
毒あり? 無害?? シリカについてのメモ
美肌と健康にシリカが有効というのは、先日のNHK「あさイチ」で紹介されたとおりです。
ところが、放送直後から、ツイッターやブログなどで、
厚生労働省による使用制限に「母乳代替食品及び離乳食に使用してはならない」とある。
と、ウィキペディアからの引用が目につくようになりました。
しかし、「母乳代替食品及び離乳食に使用してはならない」とされているのは、あくまで「微粒二酸化ケイ素」としてのシリカです。
厚生労働省 行政情報 添加物使用基準リスト 2 は→ こちら
「微粒二酸化ケイ素」とは、鉱物由来の、不溶性のシリカです。
言ってみれば、ガラス(正確には石英)の微粉末のようなものです。
ウィキペディアの記述も、「不溶性の結晶性シリカの一種であるクリストバライト」に関するものです(それはそれで厚生労働省の使用制限、という意味では必ずしも正確ではありませんが)。
もうひとつ。
食品添加物としてのシリカ(およびケイ酸塩類)は、不溶性のものがほとんどです。
シリカは生体内で安定なので、不溶性のシリカはいくら摂取しても吸収されず、体外に排出されます。
食品添加物としてのシリカで、毒性など生じるはずがないのです。
毒性どころか生命に欠かせない物質であるシリカですが、水溶性のものでないと人体に吸収されません。
うれしいことに、地下水などの自然水や、それを原料としたミネラルウォーターなどに含まれるシリカは、水溶性です。
ケイ素は、炭素や酸素などとともに地球上でもっともポピュラーな元素のひとつで、これが酸素原子ふたつと結びついたのがシリカです。
そんなシリカは飲食物などの形で摂取すれば、限りなく無害で、無毒です。
一応、「経口摂取した場合の致死量」というのもありますが、15g/体重kgです(注:シリカ濃度99.5%以上のシリカゲルについての数字)。
つまり、体重60kgの人がシリカで自殺しようとすれば、900gも一気に食べなければならない量です。
こと食の安全に関しては、エセ科学を振り回して社会に不安の種を撒き散らす人が多いのですが、エセ科学には科学で対抗したいと思います。

ところが、放送直後から、ツイッターやブログなどで、
厚生労働省による使用制限に「母乳代替食品及び離乳食に使用してはならない」とある。
と、ウィキペディアからの引用が目につくようになりました。
しかし、「母乳代替食品及び離乳食に使用してはならない」とされているのは、あくまで「微粒二酸化ケイ素」としてのシリカです。
厚生労働省 行政情報 添加物使用基準リスト 2 は→ こちら
「微粒二酸化ケイ素」とは、鉱物由来の、不溶性のシリカです。
言ってみれば、ガラス(正確には石英)の微粉末のようなものです。
ウィキペディアの記述も、「不溶性の結晶性シリカの一種であるクリストバライト」に関するものです(それはそれで厚生労働省の使用制限、という意味では必ずしも正確ではありませんが)。
もうひとつ。
食品添加物としてのシリカ(およびケイ酸塩類)は、不溶性のものがほとんどです。
シリカは生体内で安定なので、不溶性のシリカはいくら摂取しても吸収されず、体外に排出されます。
食品添加物としてのシリカで、毒性など生じるはずがないのです。
毒性どころか生命に欠かせない物質であるシリカですが、水溶性のものでないと人体に吸収されません。
うれしいことに、地下水などの自然水や、それを原料としたミネラルウォーターなどに含まれるシリカは、水溶性です。
ケイ素は、炭素や酸素などとともに地球上でもっともポピュラーな元素のひとつで、これが酸素原子ふたつと結びついたのがシリカです。
そんなシリカは飲食物などの形で摂取すれば、限りなく無害で、無毒です。
一応、「経口摂取した場合の致死量」というのもありますが、15g/体重kgです(注:シリカ濃度99.5%以上のシリカゲルについての数字)。
つまり、体重60kgの人がシリカで自殺しようとすれば、900gも一気に食べなければならない量です。
こと食の安全に関しては、エセ科学を振り回して社会に不安の種を撒き散らす人が多いのですが、エセ科学には科学で対抗したいと思います。

Posted by 植野 丈 (吉松真幸) at 20:03│Comments(0)
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