2012年12月06日

錦江湾の海底にトンネル・・・大丈夫なの?

中央道の笹子トンネル崩落事故は、悲惨というだけでなく、土木工学を学んでいたワタクシにとっては非常に重いニュースです。

ところで原因については、天井のてっぺんにボルトで固定されていた鋼材が落下し、鋼材に吊るされていた天井板が落ちたこと・・・

そして鋼材が落下した原因は、ボルトが抜け落ちたこと・・・

ボルトが抜け落ちた原因は、今のところボルトの劣化とか緩みとかが言われているようです。

けれども、果たしてそれだけだろうかと、なんとなく疑問に思っています。


調べてみると、トンネルの付近は近くの南アルプスと同じく、太平洋のプレートと大陸のプレートとがぶつかり合ってできた山地のようです。

ということは、今でも地盤は褶曲(しゅうきょく)といって、上へ曲がりながら少しずつ動いているのです。

紙を広げて両側から真ん中に向かって押していくと、湾曲していくのをイメージして下さい。

その地盤の歪みとともにトンネルが曲がっていくのに対して、天井を支える鋼材は真っ直ぐを保とうとして、トンネルと鋼材を留めているボルトに歪みが集中して、抜けてしまったのではないかと。

気になって調べてみたら、ワタクシと同じような考えを持つ方もいらっしゃるようで、あながち見当はずれの推測ではなさそうです。

しかしなぜ、新聞、ニュースなどマスコミはこの仮定をスルーするのでしょうか?

なにか不都合な真実が含まれているのか、それともただの素人考えなのか。


ワタクシが真っ先にこの可能性を頭に思い浮かべたのは、南アルプスを貫通するルートを通る中央リニア新幹線の建設が実現に向けて動き出しているから。

数十年、ひょっとしたら100年というスパンで見たときに、今も造山活動が続く南アルプスにトンネルを掘って大丈夫なのだろうかとかねがね疑問に思っているのです。


そしてもうひとつ、錦江湾を横断して鹿児島市街地と桜島を結ぶ道路が、橋ではなくトンネルで計画が進められていること。

造山活動どころではない、火山活動が活発な錦江湾の海底に、トンネルを掘って大丈夫なのだろうかと疑問以上に不安を持っているのです。

今年の2月に鹿児島県がまとめた「錦江湾横断交通ネットワーク可能性調査」(→こちら)では、

トンネルの整備に当たっては,入念な地質調査等に基づく設計・施工を行うこと

とし、

○ 海底地質や断層等に関する調査を実施し,危険箇所をできる限り避けたルートの選定や火山活動や地震等に対し十分な安全対策を施す必要がある。

とだけされています。

本当に、大丈夫なのでしょうか?
素人考えの杞憂であることを祈ります。

錦江湾の海底にトンネル・・・大丈夫なの?

それはそれとして、財源などの問題もクリアして、この計画が実現したら、桜島フェリーや垂水フェリーは廃止となるでしょう。
これらフェリーのうどん、好きなんですよね・・・特に垂水フェリーのカレーうどん。



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Posted by 植野 丈 (吉松真幸) at 17:59│Comments(0)思うこと
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